ドラゴンクエストでありがちな人間の勇者が魔王を倒すという物語は昔流行ったというか王道だったが今やそんなものは影が薄くなった。逆張りというやつか。なにしろ最近のファタジーはなろう系が主流でフリーレンみたく回想とはいえ王道なものは漫画主流になっている。
オーバーロードと転スラが該当するが魔王にはすぐなるわけでも立場だけあるわけでもなくコツコツ知名度あげたり人員を外から確保したりしている。仲間ができて祀りあげられることからはじまっており意図して魔王にならなかった。
できたばかりの弱小国家ゆえに人間の国になめられる格下に見られているのも同じでそのために戦争して国一個滅ぼすのが必須になる。魔王が人間を滅ぼすのは欲望ではなく状況により必要だったのだ。さもなくば仲間、部下が死ぬ、転スラは死者が多数でた方で蘇生のために殲滅作戦を実行した
オーバーロードは内部抗争という人間側の状況が細かく描写されるが姫が内部が破壊したというとんでもない状況だった。魔王というより人間が恐ろしく映っている。主人公アインズ側が口実作って戦いをはじめている。この世界の人間はアインズ側に恐れを抱いた容赦なく犠牲になった。アインズ側の強さが圧倒的なものまで描かれている
転スラは商売敵に狙われたという印象。観光等で栄えたせいというべきか、魔族が国作った上に商売、これでは自分たちの儲けが減るという経済的理由でやられている。魔族側を格下に見ていたというか綿密な作戦でそこで油断した結果、すぐの反撃で敗北している。攻める方はえてして攻められることを予測していない結果。
転スラはエルフ、ドワーフが味方で人間が敵なのも一部というややこしいもの。人間にも善と悪がいるのは昔からあるのでわりとフォーマット通りだったりする。ともかく基本は魔王が正義で人間が悪に変わったのだ。その上魔族も魔族で派閥争いしててほんとにややこしい世界になっている。人間の思惑に乗っている場合ではなかった
人とは絶対悪ではないが悪の部分が顕著になりつつあるのがなろう系作品である。特に追放系がひどい。これはいわば作者たちの過去に受けたいじめやらなんやらが起因してそれが読者に共感されたこともある。追放でなくともだいたいなろう系の人間はあくどいのが多い。結果魔王が人間を滅ぼす話がでてきたりする
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