いれいざーの放浪オタクログ

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ウルトラマントリガー最終回と全体の感想

ウルトラマントリガー最終回と全体の感想

 

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    最終回はトリガーダーク、トリガーが怪獣化したカルミラ、メガロゾーアと戦う話。

    最終回だけあってガッツファルコンだけでなくウイングまで駆けつけていた。ウルトラマンと合わせて2機ずつなのがいい。

   ウルトラマン二人は苦戦し撤退してから再び戦う。作戦はトリガーダークの力をケンゴに返却、真のトリガーという形態とエタニティコアのエネルギーを入れたナースデッセイ号の協力という二人のウルトラマン、ユザレの末裔、防衛隊戦艦、全てが合わさるという総力戦は文句のつけようがない。そこへさらに地球の人々の声援でトリガーが力を得て耐えるというウルトラマンでは王道な展開も見せてくれた。

    カルミラはトリガーに拒絶され悲しんでいたが消える前にはケンゴはその手を取っていた。ウルトラマンに救われるラスボスというのも珍しい。

    カルミラが使ったことでエタニティコアは暴走しケンゴがそれを止めるため中に入って物語が終わっている。

     主人公だけが救われないという終わり、中々ないウルトラマンだ。というかあっていいのか。地球を救って敵を救って最後に自分を取りこぼすというのか。


    
    全体としてはティガオマージュの巨人四人がいるもののイグニスのキャラクターが印象的である。故郷リシリアの星の仲間をヒュドラムに捕食され復讐者として生きるも時にはガッツセレクトに協力するという闇でありながらも本来の光を捨てきれないのがいい人間性を出している。トレジャーハンターという生業だがそれが足を引っ張り三枚目になっているのも面白い。それがトリガーダークの力には最初振り回されるもアキトのおかげでトリガーと並ぶようになり二人目のウルトラマンという立ち位置にまで落ち着くという大躍進が本当にいい。

    似たものとしてダーゴンがいる。彼は闇の巨人の仲間ながらユナに攻撃され彼女に恋愛感情を抱いたことで人間そのものを信じるようになる変化もいい。そのおかげでアキトを恋敵というライバルとなり彼をマイフレンドと呼ぶのがよかった。だがカルミラの洗脳で倒さざる得ないのが残念だ。こちらは元々闇でありながら光の心を得たという例だ。というか元々いい性格なのかもしれない。闇側にいたのがおかしい人物。

     ヒュドラムはイグニスと対比するように、というか引き立て役で終わっている。イグニスの故郷を滅ぼしたゆえに彼の仇として活躍し仲間を見捨て己だけがエタニティコアを手にしようとする彼はガッツセレクトという仲間を得たイグニスに敗れるべくして敗れたとしか言いようがない。

    カルミラはダーゴンを洗脳する辺りヒュドラムと類似するがトリガー、ケンゴを求めるのはかなり別の性格だ。オマージュ元同様トリガーが恋人なのかは謎だが、最後に孤独を吐露するという人間臭い面がかなり濃い。

    トリガーダークはカルミラと一緒にいたがユザレにより影響されエタニティコアに触れた際光の巨人として石化した他の巨人を宇宙に飛ばしてさらに数万年後の現在で人間として転生、エタニティコアを介しているとはいえかなり無茶苦茶な出生だ。人間としては21歳らしいがそれにしては妙に人懐っこい、出生を知ってからはあくまでウルトラマンとして地球を守ろうとしていた。マナカケンゴとしての自我はないに等しい。21年生きてきて人間としての自我がないとは奇妙すぎる。本当に人間か?というか心があるのか?カルミラ達はそれがあるのに彼だけ例外な気がする。彼女がどこかで物体Xを拾ってトリガーと名付けたような気がする。


     ガッツセレクトはトリガーことケンゴ、アキトとユナがメインだ。

   アキトは高い技術力でウルトラマンの力を使えるアイテムを作れる他ユナを自分自身を守りたいためにケンゴに嫉妬しつつ徐々に彼に信頼を置くようになる変化がいい。

    ユナはユザレの末裔でその力を使えるがそれゆえに舞台装置の意味合いが強い。ユナ自身の力で戦う時もあるがユザレ末裔としての印象が強すぎる。あるいはアキトとケンゴでトリオ組んでる一人という印象でしかない。

     防衛隊、ガッツセレクトはナースデッセイ号という戦艦が基地がロマンをそそる。さらにドラゴン形態が後半から出たことで主砲で活躍するがイグニスによるトリガーダークに活躍を取られてるのが微妙、トリガーダークのが後なので印象もそちらのが濃い。

    戦力としてはガッツファルコン、予備としてガッツウイングがあるがどうも戦闘機ゆえに活躍はいまいち。というか前年の特空機が強すぎる。序盤から出てる上に全三機いてそれぞれが怪獣を倒す戦力、こんなのに勝てるわけがない。

    他の隊員はまあ個性がないわけではないがアキトユナケンゴのトリオに活躍を取られてる印象がある。


     ストーリーとしては徐々にユナやイグニス、トリガーの遺跡に関して判明しつつエタニティコアを追いながらカルミラ達と攻防を繰り広げるというもの。だがティガオマージュだけでなくティガ要素、ティガ世界からきたシズマミツクニや彼に召喚されたティガがいらない気がするというか興醒めだ。オマージュだけでいい、あとはいらん。いい設定やキャラクターの数々が台無しに見えなくもない