今回振り返るのは平成10番目シリーズ、ドキドキプリキュアである。メインライターがデジモンセイバーズやGガンダム同様山口亮太なのでそれに近い作風や主人公をしている
ポイント2、メインキャラが最強最強最強最強最強、五人全員最強クラスの人格という規格外のもの。その上主人公が一番最強という超たちの悪いものだ。だがその主人公こそが最大悪手、それゆえに人助けをひたすらしており幼馴染から幸せの王子と罵倒されるわ過労で倒れる始末。ヒーローとは自己犠牲がつきものだが同時に悪であったという始末。おまけにメンタルは固く追い詰められると勝手にメンタルリセットしてくる。デジモンでいうなら工藤タイキの人徳に大門大の勢いを乗せた化け物のような人格となっている。まあ個人的に大好物な主人公だが。カリスマだけでいならプリキュア5ののぞみも持ってるのでそれを超拡大したに過ぎないが、いややはり拡大しすぎだな。例がない
ポイント3、愛と欲望のテーマ。欲望、人間の自己中心的な心から生まれる文字通りジコチューなモンスターと戦っている。前作スマイルプリキュアでは人間の悪意を描写しながら人間は悪と言及がないが今作は真逆に人間は自己中心的だと一話からでている。とか言いつつ異世界トランプ王国王は娘の呪いを解くために呪いの力を解き放ってキングジコチューなるボスになるややこしい始末。そこはまあ劇中ではごり押しのように許されている。まあ、欲望は場合によってはありということだ。大体主人公の人助けもある意味幼馴染の心配を無視したジコチューだし。
ポイント4、Wジョーカー。今作はトランプモチーフではあるが実はジョーカー、切札にして異端なキャラクターがいる。敵首領キングジコチューの娘レジーナ、と追加メンバーのキュアエースである。かなり物語の鍵であり行方不明だったトランプ王国王女、アンの悪と善の心がベースになっている。つまり王が世界と引き換えに蘇らせた娘はすら世界の危機に死んでいる。肉体の方は赤ん坊になったが記憶があるか謎。キングジコチューになった父も世界も守れずいたことを敵に追及された結果の顛末。中途半端でジコチューにされかけた今の自分を捨て世界を守る、というより分身に委ねたという形。王も王だが結果分裂した娘も娘だ本当に業が深い。王女の分身二人は止められるまで互いに殺し合い雌雄を決しようとする悲劇まで起こしている。業がさらなる業を呼びまた業を呼ぶ超絶ややこしい事態
ポイント5、バディ妖精復活。ハートキャッチでもあったがあれはまだ二匹でセットで動くためバディという気はしないが今回は妖精4匹、基本セットなのは3匹、量が増してきた。賑やかさが過去最大である。アイちゃんという赤ん坊キャラに遊ばれるまでがセット。スイートでは敵がコント集団だったが今度は妖精がコントしだした。赤ん坊要素二代目ではあるがあまり濃くはない
ポイント6、王道。以上の点とそれを支えるストーリーなどの様々な点が王道と成している。op、ed楽曲の調子を含むと1990年代にあっても違和感はない。監視カメラという現代的なワードがでるがそれを除けば初代より古くても違和感はない