コロナ過の休園でディズニーランド、シーの運営会社541億の赤字へ
オリエンタルランドが28日発表した2021年3月期連結決算は、最終(当期)損益が541億円の赤字(前期は622億円の黒字)となった。通期決算の最終赤字は、1996年の上場以来初めて。新型コロナウイルスの感染拡大で、運営する東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(ともに千葉県浦安市)を臨時休園したことなどが響いた。
両パークは20年2月29日から6月30日まで臨時休園し、直営ホテルも休業した。再開後も営業時間の短縮を実施したほか、入園者数も抑制した結果、20年度の入園者数は19年度比約74%減の756万人にまで落ち込んだ。
両パークはチケットの値上げに踏み切ったほか、9月にオープンした映画「美女と野獣」をテーマにした新アトラクションの関連商品の売れ行きも好調だったが、入園者数の落ち込みを補えなかった。この結果、売上高は前期比63・3%減の1705億円。本業のもうけを示す営業損益は459億円の赤字(前期は968億円の黒字)となり、上場以来初めて通期の営業赤字となった。
臨時休園中にパーク事業で生じた人件費や減価償却費などを中心に特別損失を185億円計上し、最終赤字に転落した。
足元でも感染拡大を受けて営業時間の短縮や酒類の提供中止などの対応を取っており、22年3月期の業績予想は「現時点で合理的な算定が困難」として開示しなかった。
因みに去年2020年3月期決算は、連結純利益が前期比31.1%減の622億円だ。
新アトラクション「ソアリン」が好評だったことなどで20年3月期上期(19年4~9月)の入園者数は1573万人と、過去最高を記録した。
さらに言うとディズニーランド、シーの一日の売上は6億と言われている。あくまで経費を除いていない合計金額なので一概には言えないがかなりの額だ。
コロナ過が始まったばかりの時期なのであまり影響はなかったのだろう。しかし21年度は休園を4か月にもおよび行ったことでかなり売上に響いてそうだ。いかんせん政府からの補償が雀の涙なので影響は計り知れない。コロナ過が収まれば復活しそうだが売上が戻るまでもうしばらくかかりそうだ。